嗜好指向志向。

2004年3月23日
今日も今日とて色々あった。
昨日の最悪な気分を引きずるのが嫌だったので、出勤後、誰の顔を見ることもなくサッサと現場に出動。大した仕事じゃないんだけど、遠方だったのでドライブも気分転換になった。

数年前に住んでいた場所の近くまで仕事で行く事になるとは思わなかった。色々な記憶が蘇ったが、感傷に浸る暇も無いので仕事を終えると速攻高速道路に乗り、帰途に就く。

・・・思えば、社会に出てから彼方此方と渡り歩いた。転勤族なんかじゃなかったけど、自分の性格からしたら結構彼方此方に住んだ方だ(一応定住志向安定主義。人生は全く逆)。
まぁ、想い出の地に出かけて感傷に浸るのはもっと後で良い。でも、ある土地ある場所には無性に行きたくなることもある。今、あの海見たら泣いちゃうのかしら。

と、まぁ頭の中を違う方向に持って行けたのは良かった。たまには高速に乗って遠くへ行ってみるもんだ。次は金沢行きたいなー。何か特別な地。金沢・・・。

道中、社用車の中でカセットテープ(!)をかける。部屋からわざわざ昔のテープを引っ張り出して持ってきた。中には高校生の頃にレンタルレコード屋からダビングしたテープもある・・・レーベルも変色してるし。懐古趣味があったとは自分でも驚きだ。

思い出すのは。

高校生の頃から、背伸びをして難解な音楽を好む傾向にあった。今は、例えそれまで興味の薄かったジャンルでも、何かのきっかけで気になればスグにCDを買い、感性的にもスムーズに受け入れられる。
しかし、当時はただ背伸びして聴いてただけだった。ヘビメタ一辺倒だったが、テクニック志向に走る余り、ジャンルを問わず「上手い」と言われるミュージシャンを漁って聴いていた。本心は「何じゃ、これでも音楽かい」と思えるような難解な音楽でも無理して理解したような顔をしていた(当時バンドを組んでも年上のメンバーばっかりのバンドに居たのはそのせいだけど)。

今はスムーズに受け入れられる。テクニックは難解でも音楽として完成されている、とか、音楽としては難解でもミュージシャンの伝えたいもの(かどうかはともかく)が何となく伝わってくるような、という気持ちで受け止められる。

当然全てのジャンルとはいかないが(自分の趣味で言えば全然狭い範囲だし。但し「ジャンル分け」という便利な考え方で分類した場合の話)、幅広くは聴いていると思う。

何より、聴いたことの無いジャンル(笑)に興味を持ったときの自分が楽しい。CDを買うときなんざワクワクもんだ。
そして、自分が趣味として楽器を弾いてる上でも、好きなものだけに凝り固まらないことは非常に充実感を与えてくれる。ありがとう、自分。ってな気分だ。

向上心を持って垣根を取り払うのが好きだ。

それだけに、楽器を触っていて出会った人間で、自分の範疇に凝り固まって周りに対して聴く耳持たないヤツは嫌いだ。そんなヤツには同じ楽器を弾いてても興味も無い。

一番に思い出されるのが、某ミュージシャンのファンサイト。ファンのサイトでは無く、ファンが勝手に作ってお山の大将が集まったサイトだった。
何故かそこで奉られているミュージシャンに関心を持って、そこに辿り付いたのだが、そこはまさに「聴く耳持たない」人間の、ただ一つのミュージシャンへの偏執的なこだわりの場だった。

別にそれはそれでいい、害は無い。

そこで何が嫌だったのかというと。

そのミュージシャンに関して初心者の俺=音楽の初心者
と、思いっきり判断された。大笑いだった。笑いが止まらなかったのを思い出す。
そして・・・楽器暦、バンド暦はその場で知り合った人達よりは長かったのだが(単に長かっただけかもしれないけど)、俺に「〜〜さんは〜〜〜なんて知ってる??知らないよねぇ」と、とにかく先入観のみで会話を振ってくるのである。その瞬間はバカタレ、と思ったが、これにも大いに笑わせてもらった。
とにかく、その人達が偏執的に好きなミュージシャンに対して何も知らなければ、俺の存在(というか俺の音楽的知識、常識等)は全て「未熟者」として扱われるのである。

これでは、まるでカルト宗教の盲目的信者の集まりでは無いか!!
ここは大いに笑うべし。笑えない人???俺の友達でもそれは恥じてくれよ。それは人間としてみっともないさ。

そこでの笑い話は続くのだが。
会話の流れで、俺の楽器歴がそこに居る皆さんよりは長いらしい、との雰囲気になったのだが・・・

皆さん、シカトしてくれました!!(((爆)))

自分に都合の悪い話なら、目の前で行われてもシカトなんです。
自分の優越感を邪魔する人間は目前に居ても「見えない人」になるんです。

驚きと呆れと笑いは今でも鮮明に思い出される。余りにも笑っちゃうから書いてて思い出す。で、こんなに書いちゃった(笑)。

自分が「嫌いな人種」を大量に目の当たりにした経験だったなぁ。
まぁ、音楽に対して偏執的というよりは、人間としてどうか、という問題の方がかなりデカイ話なんだけどね・・・。

何が言いたいのか忘れたよ。面白すぎて。
まぁ、音楽だ何だって、全部そうだけど「井の中の蛙」を恥ずかしいと思う俺の見解だけだし。
「好きなら好きで自ら井の中の蛙で居たい人」自体を否定はしません。接点は持ちたいとは思いませんが。接点持って嫌な思いしたし。

ま、音楽とか楽器の趣味に限らず、偏見持たず視野を狭めず・・・で行きたいな。自分の為に、ね・・・。

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